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いびきの原因はいろいろ~あなたはどれに当てはまる?~

  • POST2017.09.05
  • UPDATE2017.09.22

いびきを指摘されたら、気になるのはその原因。
いびきはその音で他人に迷惑をかけるだけでなく、時には病気が隠れていることもあります。
1人暮らしだから、他の人に迷惑をかけることはないからというだけではすみません。
長い間放置すると命に関わる病気になることもあります。
いびきに気づいたり、他の人からいびきを指摘されたら、その原因を突き止め、必要に応じて対策や病院の受診を検討しましょう。

もっとも多いいびきの原因は肥満


いびきというのは息の通り道が狭くなって、その部分に空気が出入りすることで音が出る状態です。
いびきの原因_parts_02

その原因として最も多いと言われているのが肥満です。
肥満というとお腹周りに脂肪がくっつくイメージかと思いますが、実は全身にまんべんなく脂肪が増えるのでのどの内側や舌にまで脂肪が増えます。
のどの内側に脂肪が増えると空気の通り道が狭くなり、いびきが出やすくなります。
また舌の根元はのどの前面にあるので、舌が大きくなるとのどの方にせり出してのどを狭くします。

鏡の前で大きく口をあけるとちょうど真ん中に垂れ下がった部分があります。
これは口蓋垂(こうがいすい)と呼ばれる部分で、鼻呼吸の場合はこの裏を空気が通っています。
いびきの原因_parts_03

当然、この部分に脂肪がくっついて口蓋垂が大きくなると仰向けに寝転がった時にのどの方に口蓋垂が落ち込むので息の通り道が狭くなります。

鼻の病気で口呼吸になるといびきが出やすくなる


通常、寝ているときの呼吸は鼻呼吸です。
鼻で呼吸をすることで空気中の菌やウイルスを鼻毛でブロックし、鼻の粘膜の湿り気で空気に潤いを与え、その後にのど、気管、肺へと空気を送ることでのどや肺への感染・乾燥を防いでいます。
ところが口呼吸になるとこれらの効果がなくなるためのどや肺に負担をかけるのです。
特にいびきに関してはのどへの影響が原因になります。
乾いた空気がのどを通るとのども乾いて、時には炎症を引き起こし腫れてのどが狭くなるのです。

また、口で呼吸するためには口を開けなければなりません。
鏡で横顔を見ながら口を開けたり閉じたりするとわかると思いますが、口を開けたとき、下の顎は真下に移動しているわけではありません。
口を開けるという動作は、耳の前にある顎関節を中心に下あごが扇状に動くので大きく口を開けると顎の先はのどに接近します。
いびきの原因_parts_04

つまり天井向きに口を開けて寝るということはそれだけで喉を押えるような格好になっているのです。
口呼吸になっている人は増えていると言われています。
その理由の1つは柔らかく食べやすい食事が増えて、あまり噛むことがなくなったため、口を閉じる筋肉が弱くなったからと言われています。

もう1つの原因は鼻の病気です。
鼻が詰まるような病気になるとやむを得ず口呼吸になります。
風邪をひいたときに鼻が詰まるということは誰でも経験したことがあるかもしれません。
毎年花粉症になる人はその時期に鼻で呼吸することができなくなるでしょう。

その他に鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)という病気もあります。
鼻中隔とは鼻を左右に分ける壁のことです。
この部分がゆがむことで様々な鼻のトラブルを引き起こします。
鼻中隔が飛び出した方では中が狭くなり鼻づまりを引き起こします。
また飛び出た方の粘膜は引き延ばされて薄くなるので出血しやすくなります。
さらに鼻の通りが悪くなるので、鼻の中の細菌が繁殖しやすくなり通称ちくのうと呼ばれる副鼻腔炎(ふくびくうえん)になることもあります。

鼻茸(はなたけ)という病気もあります。
これは鼻の粘膜が膨らんだ状態です。
鼻の中にできるポリープなので空気の通り道をふさいでしまいます。

鼻の通りを確認するためにはまずは口を閉じて息をしてみましょう。
次に右の鼻を押えて左の鼻で空気の通りが良いか、そして逆を試してみましょう。
どちらか通りが悪いようであれば、鼻の病気の可能性があるので耳鼻科を受診するとよいでしょう。
鼻中隔湾曲症については、「自分も鼻中隔が曲がっている!」と思うかもしれませんが、全く左右対称という方が珍しく、多少のゆがみはあるのが普通です。

いびきの原因が口やのどの場合も


生まれつき、もしくは炎症などで扁桃腺(へんとうせん)が大きくなることもいびきの原因になります。
扁桃腺は免疫にかかわる臓器で、特に子供の頃に病原体から体を守る役目をしています。
口を開けると左右に見える表面がデコボコしたクルミ状のものは口蓋扁桃(こうがいへんとう)です。
その他に耳管(じかん)扁桃・咽頭(いんとう)扁桃・舌(ぜつ)扁桃などがあります。
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これらの扁桃腺が炎症を起こしたりして大きくはれると空気の通り道が狭くなりいびきの原因になります。

舌を持ち上げる筋肉も重要です。
舌を持ち上げる筋肉はオトガイ筋や広頸筋(こうけいきん)・舌骨筋(ぜっこつきん)という筋肉があります。
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この筋肉が衰えると寝ているときに舌がのどに落ち込みやすくなります。

いびきがあって、舌の筋肉の衰えがあるかどうかを確かめるためには仰向け(天井向き)ではなく横向きに寝てみましょう。
寝ている間は寝返りなど体の向きが変わるので、リュックに荷物を詰めて背負って寝ると横向きで寝ている時間が増えます。
ただしこの方法は毎日行うと骨格がゆがむ可能性もあるので、数日試す程度にしましょう。
横向きだといびきが消えるのであれば舌を持ち上げる筋肉の衰えが原因かもしれません。

女性のいびきは50歳以降になると増加すると言われていますが、その理由は女性ホルモンの減少にあります。
いびきに関連する女性ホルモンの影響は2つあります。
1つは舌を持ち上げる筋肉を緊張させる効果です。
つまり女性ホルモンがしっかり分泌されている間は舌を持ち上げる筋肉がちぢんだ状態になりやすく舌が持ち上がりやすいのでいびきは出にくいのですが、女性ホルモンが減ってくるとその効果が薄れて舌が落ち込みやすくなるのです。

もう1つは女性ホルモンのプロゲステロンには脳にある呼吸中枢(ちゅうすう)を刺激する作用があるのです。
この作用によって一回に吸い込む呼吸の量が多くなります。
そのため勢いよく空気が入り込むのでのどが拡がりやすくなります。
しかし、プロゲステロンの分泌が減ると1回に吸い込む呼吸の量が減り、狭い部分があっても拡がらないためいびきが出るようになります。

日本人に多いいびきの骨格的原因


欧米人と比較して日本人はもともといびきが出やすい骨格でもあります。
体格が小さいので頭の骨も小さいうえに、昔から比べると食事が柔らかくなり、あまり噛まなくても食べられるようになったことから顎の骨の発達が未熟になり、顎が小さくなっているのです。
また、若い女性の場合は美容的な面でも小顔や顎が小さいほうが好まれるということもあります。

さらに日本人が属するモンゴロイドの骨格は頭の横幅に比べて奥行きが狭いのが特徴です。
さらに顎が引っ込み気味で、つまりのどの方に寄っているので気道がせまくなりいびきが出やすいのです。

寝酒のアルコールもいびきの原因になる


寝られないからお酒を飲む、という人がいます。
確かにお酒にはリラックス効果があり、寝つきを良くする効果があります。
ところが、睡眠全体で考えるとアルコールは睡眠の質を下げることがわかっています。
その理由はいびきとは別の話になりますのでここでは省きますが、アルコールはいびきも悪化させます。
アルコールを摂ると全身の筋肉が緩みます。
もちろん舌を持ち上げる筋肉や口を閉じる筋肉も緩むので、いびきが出やすくなるのです。

さらにアルコールを摂ると鼻づまりもひどくなります。
アルコールを摂取した直後には血管が開いて血流が良くなり鼻にも多くの血流が流れ込んで鼻の粘膜が厚くなります。
その後時間が経つと次はアルコールの利尿作用で体の水分が減り、鼻の粘膜が乾き、鼻汁が固まります。
どちらにしてもアルコールは鼻の通りを悪くしていびきが出やすくなる原因なのです。

一時的ないびきは薬が原因の場合も


いびきが出やすくなる薬もあります。
基本的には筋肉を弛緩(しかん)させる効果のある薬で、精神安定剤や睡眠薬の一部が該当します。
しかし、病院で処方された場合はいびきの原因になっている可能性があっても処方された目的があるので、勝手に自己中断せず処方した医師にいびきがあることを相談しましょう。

睡眠時無呼吸症候群という病気があります。
これはいびきと合併しやすい病気で、寝ている間の呼吸を観察すると時々呼吸が止まり、その時の体内の酸素の量は減っています。
すると本来体を休めるべき睡眠中に十分な酸素を取り入れることができず、息苦しさから深い眠りにつくことができません。
結果、朝起きたときに疲れがとれずスッキリできないのです。
ひどい場合は日中も眠気が続き、時には居眠り運転で事故を起こしてしまうこともあります。
この睡眠時無呼吸症候群に気づかず、しっかり寝られないからといって睡眠薬を服用してしまうと、薬の効果でさらに舌やのどの筋肉が緩んでさらに無呼吸が悪化する場合があります。
きちんと睡眠時間がとれているのに朝スッキリ起きられない場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考えて病院を受診しましょう。

家族から寝ている間に呼吸が止まっていた、と言われる人はたいてい睡眠時無呼吸症候群です。
しかし治療は原因と程度によるので、一度病院を受診して検査を受けましょう。
検査は自宅でできる簡易検査と1泊入院で病院で寝る精密検査があります。
どちらも機械をつけて寝るだけで、痛い検査ではありません。
自分でいびきがあるかわからないけれど、熟睡できていないという人は一度睡眠時無呼吸の検査を受けてみるとよいでしょう。


自分でいびきの原因を見分けられないときは病院へ


いびきの原因_parts_01

一緒に寝ている人がいれば、比較的いびきの有無や原因はわかるかもしれません。
いびきの原因をまとめると肥満、鼻の病気や口呼吸、舌の肥大やのどへの落ち込み、扁桃腺腫大や骨格、アルコールや睡眠薬です。

「原因は分かったけれども、自分はどれに当てはまるかわからない」という人もいるでしょう。
人によっては原因が1つだけではない場合もあります。原因がわからない場合はまずは耳鼻科に受診して相談してみましょう。


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