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お布団に裏返してみるとカビがびっしり生えていてショックを受けた経験はないですか。
お気に入りのお布団なのに泣く泣く捨ててしまった方もなかにはいることでしょう。
お布団にカビが生えるとイヤな臭いやジメジメした感触で寝心地が悪くなるだけではありません。
命を脅かす重大な病気へと発展する可能性もあるのです。
お布団のカビの取り方やカビそのものの繁殖を防止する方法についてを詳しく解説していきます。
この記事の目次
気づくとお布団にカビが生えていたという経験をした方もいるのではないでしょうか。
お布団にカビを生えると睡眠中にカビの胞子を大量に吸い込んでしまいアレルギーを発症します。
そればかりか命を危険にかかわる深刻な病気に発展する可能性もあるのです。
家のなかには約60種類以上のカビが生息していますが、お布団のいる主なカビは次の4種類です。
・色
白、黄色、緑、黒といった色にまだらに変化します。
・菌名
アスペルギルス
・症状
気管支肺アスペルギルス症や呼吸器アレルギーをもたらします。
亜種のフラバスは肝臓がんの原因となる菌種。
アフラトキシンという肺がんの原因となるカビ毒を生み出す菌も存在します。
放置しておくと深刻な健康被害をもたらす危険なカビ菌です。
・色
黒いスス状のカビ。
・菌名
アルテルナリア
・症状
気管支ぜんそくや過敏性肺臓炎の原因となるカビ菌です。
抗カビ剤に強い丈夫なカビ菌であることから、再発しやすいところがネックです。
・色
発生初期は白いコロニーを形成しますが、次第に黒いコロニーへと発展します。
・菌名
オーレオバジデウム
・症状
胞子を吸い込むと過敏性肺炎に発展。
紫外線や乾燥に強いといった特徴があります。
・色
斑点上に黒いカビが増殖。
・菌名
ウラドスポリウム
・症状
呼吸器系アレルギーの原因となる菌種です。
このカビが原因で小児アレルギーを発症する子どもが多くいます。
市販の防カビ剤、高温、低温、乾燥にも強いカビ菌です。
上に挙げた症状以外にも疲労や風邪をひいて免疫力が低下している状態で、カビ菌を吸い込むと真菌感染症や髄膜炎、胃腸炎、食道炎、水虫といった病気に発展します。
また、カビ菌はダニのエサとなるため、お布団のカビを放置しておくとダニの繁殖を促しアレルギーの症状が悪化する恐れもあります。
カビは室内、屋外問わず空気中のいたるところに浮遊しています。
その数は1平方メートルあたりに数個から数千個にも及びます。
ありとあらゆる場所に付着し、
・60%以上の湿度
・20℃以上の温度
・食品、畳、布団、ガラス、コンクリート、金属、ゴミ、ホコリといったエサ
・酸素
という4つの条件がそろうとカビの繁殖が一気に進みます。
お布団はなかは1年通して良質な睡眠がとれるよう快適な温度や湿度を保つように作られています。
快適な睡眠を保つための理想的な温度は33±1℃、湿度は50±5%とされています。
人間は睡眠中に200~300cc程度の寝汗をかきます。
寝汗と体温でお布団はより暖かく湿った状態になります。
出典:快眠タイムズ「フローリングの布団・マットレスに必須!湿気・カビ対策5選」
特に夏はお部屋全体の温度が高く寝汗を大量にかくため、ほかの季節と比べてお布団の湿気が増えてしまいます。
冬なら寒くて乾燥しているから「カビが生えない」とかんちがいする方も少なくありません。
冬でもカビが繁殖する条件を十分に満たしています。
冬は睡眠中の人間の体温は低くく寝汗をかく量も減りますが、お布団の内部や敷布団、マットレスは上面は人間の体温で暖かい状態です。
しかし、室内の温度が低いためお布団の底はひんやりと冷たくなっています。
敷布団の上下の温度差が激しいため、湿気がたまりやすくなるのです。
しかも、寝汗のなかにはアカやフケ、皮脂などのカビのエサとなる汚れも含まれています。
温度、湿度、エサ、酸素という4つの条件がそろったお布団はカビの繁殖を促すのにまさに絶好の場所なのです。
老若男女問わず人間は睡眠中に汗をかきます。
それにもかかわらずお布団にカビが生える方と生えない方がいます。
このちがいは何なのでしょうか。
次に説明する条件を満たしているとお布団のカビの繁殖が一気に進んでしまいます。
フローリングに直接お布団を敷いて寝ると湿気はたまりやすくなります。
構造上、空気の隙間や吸湿機能がないからです。
特に万年床にしていると湿気を逃すことができないため、短期間でカビが生えてしまうことに。
寝室をフローリングのお部屋にかえてから、わずか1週間でお布団にカビが生えてしまった方もいるぐらいです。
同じお布団の直敷きであっても畳のうえは畳が湿度を調整してくれるため、お布団の湿気を抑えてくれます。
また、ベッドだとベッドの下を通る空気が湿気を逃してくれるため、フローリングほど湿気はたまりません。
ただし、敷布団をそのまま敷いて寝るタイプのパイプベッドや収納つきベッドだと湿気の逃げ場が少なくなるため注意が必要です。
ずっとお布団を敷きっぱなしのままだとフローリング、畳にかかわらずお布団にカビが生えてしまいます。
いくら畳に湿度を調節する機能があっても、敷きっぱなしにしていると湿度の逃げ場がなくなってしまいます。
そのため、お布団や畳に湿気がたまってカビが生えてしまうのです。
「ベッドで寝ているとカビの心配はない」と思っていませんか。
部屋全体の湿度が高く結露がたまりやすいお部屋だとベッドでもカビは発生します。
冬場は外気と室温の温度差が原因で窓に結露が発生します。
結露が発生することで部屋全体の湿度が高くなってしまうことに。
日当たりの悪いお部屋だと日中でも太陽の光が当たらないため、お布団の湿気と窓の結露は乾きません。
お布団の湿気と窓の結露が渇ききらないうちに、再び夜を迎え湿気がたまる一方。
こうしてカビの繁殖が進んでいくのです。
寝室にカーペットを敷いているとお部屋全体に湿度がたまりやすくなるため、お布団にカビが発生する可能性が高くなります。
最近は、床暖房機能のある家に住む方も少なくありません。
フローリングのうえにカーペットやラグマットなどを敷いていると、温度や湿度、エサといったカビの繁殖を促す条件がそろってしまいます。
カーペットとフローリングのカビがお布団に付着してしまうのです。
新陳代謝が高い若い方は中高年と比較して寝汗を大量にかきます。
特に赤ちゃんや小さい子どもが目覚めたあとのお布団を触ってみるとシーツがぐっしょり濡れていたということも少なくありません。
赤ちゃんや子どもに限らず、大人でもストレスを抱えていると自律神経が乱れて睡眠中の体温調整がうまくできないことが原因で寝汗の量が増えることもあります。
そのほかにもお酒の飲み過ぎや加齢によるホルモンバランスの乱れで睡眠中に大量の寝汗をかくケースも少なくありません。
汗をたっぷり吸ったお布団は湿気だらけの状態です。
ほおっとおくとカビまみれのお布団になってしまいます。
お客様用のお布団はたまにしか使わないため、ずっと押し入れに収納したままの方もいるのではないでしょうか。
押し入れもカビが繁殖するのに最適な場所の1つ。
暗くて閉めきった状態の押し入れは湿度と結露がたまりやすいからです。
このような環境にお布団を収納すると、押し入れだけでなくお布団にもカビが生えてしまいます。
カビの広がり具合によりご家庭でもお布団のカビを取ることができます。
カビの広がり具合がお布団の半分程度だったら、次に紹介する方法でカビを取り除いていきましょう。
・重曹水(水:300ml、重曹:大さじ1~2杯)
・消毒用エタノール(濃度70~80%)
・ティッシュやキッチンペーパー
・タオル
・ゴミ袋
1.水で濡らしたティッシュでお布団の表面のカビを取り除きます。
ティッシュはカビ菌がお部屋に飛び散らないようすぐにゴミ袋に捨てましょう。
2.お布団のカビのある部分を重曹水で湿らせます。
2~3分放置したあとにタオルで叩くようにしてふき取ってください。
3.重曹水で湿らせた部分をエタノールで殺菌します。
約5分間、放置したあとにタオルで叩くようにしてふき取ります。
4.お布団を部屋干しして乾燥させます。
重曹水やエタノールで濡れた部分を十分に乾燥させないとカビが発生してしまうため、注意しましょう。
刺激の少ない重曹水は肌が弱い方でも安心して使えます。
小さなお子さんがいるご家庭やアレルギー持ちの方におすすめの方法です。
カビ菌は除去できてもカビの黒いしみは多少残ってしまいます。
色物や柄物のお布団は変色する場合もあります。
低刺激であってもお布団の素材にシルクを使っているものは、重曹であっても生地が傷むためおすすめできません。
・雑巾もしくはタオル
・衣料用塩素系漂白剤
・バケツ
1.雑巾を水に濡らして衣料用塩素系漂白剤を含ませます。
塩素系漂白剤は刺激が強いため、肌がかぶれやすい方はゴム手袋をつけて作業することをおすすめします。
2.お布団のカビの生えた部分を雑巾で拭きとっていきます。
・衣料用塩素系漂白剤
1.シーツやカバーを浴槽に入れます。
2.シーツやカバーがつかるまで50℃前後の熱いお湯を浴槽にためます。
3.衣料用塩素系漂白剤を3~4杯分入れて、30~1時間程度つけおきします。
4.シーツやカバーのカビが消えた段階で浴槽のお湯を抜き、洗濯前にしっかりゆすぎます。
5.洗濯機にシーツやカバーを入れて洗濯してください。
カビの殺菌だけでなくカビによる変色もしっかり落とせます。
刺激が強く臭いがキツイため、肌が弱い方、臭いに敏感な方にはおすすめできません。
カビの変色を落とすと同時にお布団そのものの色や柄も落としてしまいます。
白いお布団やシーツならともかく、色や柄が目立つものは塩素系漂白剤の使用は衣料用であっても控えた方がよいでしょう。
塩素系漂白剤はアルカリ性が強いため、綿、麻、ポリエステル、アクリル素材のお布団にしか使用できません。
酵素系漂白剤であれば殺菌効果もあり、お布団の色や柄が変色する心配はありません。
ただし、酵素系漂白剤を使うとカビの黒ずみは残ってしまいます。
お布団の素材やご自分の好みに合わせてご家庭でも試してみてください。
カビ取りに重曹、漂白剤のどちらを使うにしても作業中は換気をすることを忘れないようにしましょう。
お布団のカビの広がり具合が半分以上進んでいる場合は繊維そのもののが相当傷んでいる状態です。
重曹や漂白剤を使ってもカビは落とせません。
そのような場合は、お布団の買い替えを検討してみてください。
重曹や漂白剤でカビ取りを行うとお布団の色や柄が落ちる可能性があります。
「クリーニングに出せばお布団の色合いはそのままでキレイにカビが落ちるのでは?」と思う方もいることでしょう。
お布団についている洗濯表示タグが「水洗い」「手洗い」可のものであれば、ご自宅で洗濯したり、クリーニングに出したりしても問題ありません。
「水洗い」や「手洗い」可の洗濯表示タグはこちらの図を参考にしてみてください。
出典元:消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示既定の改定について」p6
ただし、布団専門のクリーニング店は水洗いを行うところがほとんどです。
水洗いをすることでお布団内部の綿が偏ったり、お布団の加工が取れたりすることも。
特にキルティング加工がされていないお布団は内部の詰め物が偏る可能性が高いため、水での丸洗いは避けた方がよいでしょう。
素材により水に濡れることで品質が損なわれるものがあります。
綿布団は固くなり、羊毛布団を縮んだりします。
肌触りのよいフカフカな感触が損なわれるため、心地より快適な眠りとは言い難い状態となってしまうことでしょう。
昔の羽毛布団は撥水加工がされていないものも多く水洗いには向いていません。
お布団の生地にシルクやレーヨンのような特殊素材を使用しているものもクリーニングに出すことは避けた方がよいでしょう。
布団専門のクリーニング店であれば、カビの汚れはキレイに落とすことはできるでしょう。
しかし、お布団の素材により水で丸洗いすることで購入時の品質が損なわれる可能性があります。
お布団の風合いや肌触りを重視する方はクリーニングに出すことはあまりおすすめできません。
お布団にカビが生えると汚いだけでなくイヤな臭いもしてきます。
重曹や漂白剤、水洗いをすればカビそのものの汚れは落ちますが、なかなか臭いが取れないと感じる方もいるのではないでしょうか。
また、お布団のカビをとっても収納する押し入れやお部屋がカビ臭ければ、お布団にも臭いが移ってしまいます。
カビの頑固でイヤな臭いの落とし方をいくつか紹介します。
どれも手軽に行えるものばかりなので早速試してみてください。
カビの臭いを落とすのに一番手軽な方法です。
次の4種類のスプレーを使うことでカビの臭いが落とせます。
ファブリーズやリセッシュなどのCMでおなじみの消臭スプレーには、汗だけでなくカビのイヤな臭いも落としてくれます。
臭いを除去するだけでなく除菌効果もあるため、カビの繁殖も防止できます。
強い殺菌効果のあるエタノールスプレーもカビの臭いを落とす効果があります。
市販のエタノールスプレーは「無水エタノール」と「消毒用エタノール」と2種類あります。
カビの臭いを落とす効果があるのは消毒用エタノールの方です。
無水エタノールにはカビを殺菌する力はありません。
意外に思うかもしれませんが、カビを殺菌する効果があるアロマもあります。
ラベンダーやレモングラス、ペパーミントなどは抗菌、防虫効果があるため、キッチンやお風呂などの水周りの除菌や消臭に利用する女性の方も少なくありません。
カビのイヤな臭いが取れるだけでなく、アロマの爽やかな香りでリラックスした気分になることでしょう。
特にラベンダーは自律神経のバランスを整え、鎮静効果もあるためストレスや不眠解消の効果もあります。
最近、寝つきが悪いと感じる方は試してみてはいかがでしょうか。
漬物の発色剤や食品添加物に利用されるミョウバンもカビの臭いを落とす効果があります。
殺菌効果もあるためカビの繁殖そのものを防いでくれます。
食品だけでなく昔のクリーニング店で仕上げに使われていたため、他の消臭スプレーと比べて刺激が少なく安全です。
小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
重曹はカビの汚れを落とすだけでなく臭いをとる効果もあります。
洋服の臭い取りに使っている方もいるのではないでしょうか。
お布団についたカビの臭いを取る場合は、重曹の粉をお布団にかけて2時間ぐらい放置しておきます。
その後、掃除機で重曹の粉を吸い取り、陰干しを行ってみてください。
掃除機をかけるのが面倒な方やお布団を汚すのがイヤな方は重曹を布袋にいれて押し入れなどの収納場所に入れておくとよいでしょう。
お部屋や冷蔵庫の消臭に備長炭を使っている方もいるのではないでしょうか。
備長炭はカビの臭いも落とせます。
消臭効果だけでなく、除湿効果もあるためお布団の湿気もとれてさっぱりすることでしょう。
インテリアとしてお部屋に飾れるものからシートタイプのものまでとさまざま種類のものが販売されています。
使い勝手のよいものを選んでみてはいかがでしょうか。
スプレーや重曹などの薬剤を使わなくても天日干しをしてお布団に風を通してあげるだけでもカビの臭いはかなりとれます。
風を通すことでお布団のなかの空気が入れ替わるからです。
外に干せないご家庭では、室内干しを行ったり、布団乾燥機を使ったりすると天日干しと同じような効果が得られます。
いくらお布団のカビの取り方や臭いを落とす方法がわかっていても、カビが繁殖するもとを絶たなければいつまでたってもカビはなくなりません。
時間がたつといつの間にかお布団にカビが生えてしまっていることでしょう。
カビの繁殖を防止するにはいろいろな方法があります。
「日ごろのお手入れ」「自宅にある道具を使う」「布団グッズ」の3つの観点からカビを防止する方法を調べてみました。
お布団のカビにお悩みの方はぜひ試してみてください。
万年床にすると汗をたっぷり染み込んだお布団の湿気の逃げ場がありません。
腰痛持ちの方はお布団の上げ下ろしが負担になるかもしれませんが、毎日お布団に収納するようにしましょう。
起床した直後のお布団には体温や湿気が残っています。
起床してから1~2時間は、掛布団をめくったままの状態にしておきます。
その後、押し入れに収納するようにしてください。
お布団を干すことでお布団の内部に風が行きわたり湿気を取り除いてくれます。
3日に1度少なくとも週に1回はお布団を干すようにしましょう。
お布団の種類により直射日光を当てると、生地が傷むものもあります。
その場合、少し曇りがちな日に陰干ししたり、室内干しを行ったりしてみるとよいでしょう。
外にお布団を干す場合は10~15時の間に4時間程度干すことをおすすめします。
2時間おきに表面と裏面を交代するとお布団のずみずみまで風が通り、より湿気が取り除けます。
敷寝具にマットレスを使っている方は、マットレスを立てて風を通すようにしてください。
マットレスの同じ面だけを使っているとそこに湿気がたまるため、定期的に身体が当たる面を交換するとよいでしょう。
春や夏、秋ならともかく寒い冬は部屋の換気をしない方もいるのではないでしょうか。
暖房を入れる冬は室内の温度と外の気温差が激しいため、窓に結露がたまりやすい季節です。
結露がたまることで部屋の湿度が高くなり、ますますお布団のカビの繁殖が進むことに。
お布団だけでなく窓や天井、カーテンなどお部屋のいたるところにカビが生えてしまいます。
いくらお布団のカビを取り除いても、ほかの場所にカビが生えてしまっては意味がありません。
寒い季節であっても毎日換気を行ってお部屋全体の湿気を逃してあげましょう。
だらしないと思うかもしれませんが、目が覚めてすぐにベッドメイキングをすることを控えましょう。
起きた直後はお布団に体温が残っているため、温かくて湿った状態です。
丁寧にベッドメイキングをしてしまうことでお布団に湿気が残ってしまいます。
お布団の湿気を逃すためにも掛布団をめくった状態にしておきましょう。
シーツを交換しないでおくと寝汗による湿気だけでなくフケ、アカといった汚れがたまってしまいます。
これらはすべてカビのエサ。
少なくとも週に1回はシーツを交換するようにしましょう。
食べこぼしや飲みこぼしもカビが繁殖する原因の1つ。
ただでさえお布団は睡眠中の寝汗で湿気がたまっている状態です。
そんな状態のお布団のうえで食べたり、飲んだりするとカビは増える一方です。
お布団やベッドのうえでの飲食は控えるようにしましょう。
壁際や窓際にお布団やベッドを設置している方もたくさんいることでしょう。
ベッドやお布団を壁にくっつけてしまうと空気の流れが悪くなり、湿気はたまってしまいます。
開け閉めができる窓だったらくっつけても大丈夫と思うかもしれませんが、寒い季節は窓に結露がたまります。
結露でお布団を濡れるとカビが生えてしまいます。
壁際や窓際にお布団やベッドを設置している方は10cm程度の隙間ができるくらい離しておくようにしましょう。
湿気がたまりやすい押し入れもお布団に負けないぐらいカビが生えやすい場所です。
戸を開けて押し入れのなかを換気したり、除湿剤を入れたりするようにしましょう。
お布団はかさばるため布団圧縮袋に入れて収納している方もいるのではないでしょうか。
お布団が湿った状態のまま布団圧縮袋に入れると、押し入れの除湿が万全な状態でもカビが生えてお布団をダメにしてしまいます。
布団圧縮袋に入れる前にお布団を十分乾燥させてから収納するようにしてください。
なるべく通気性の高い布団圧縮袋や布団圧縮袋のなかに除湿剤を入れておくとよいでしょう。
自宅にあるものを使ってカビの繁殖を防止する方法もあります。
普段のお手入れと一緒に行うとより高い除湿効果が得られます。
寝汗やアカ、フケでなるべくお布団を汚したくない方は敷布団のうえにバスタオルを強いて寝る方法もおすすめです。
バスタオルを敷いておけばお布団に染み込む寝汗の量も減り、シーツを頻繁に交換する必要もありません。
新聞紙は湿気の吸収力が高いため、部屋の湿気対策としてタンスやベッドの下に入れている方も少なくありません。
同じ感覚で敷布団に新聞紙を敷いて寝ると汗を吸収してくれるため、お布団のカビを防止する効果があります。
新聞紙でお布団の湿気を取る場合は毎日交換することを忘れないようにしてください。
ゴザには畳と同様に湿度や温度を調整する効果があります。
フローリングにお布団を敷いている方はゴザを敷いてみるとよいでしょう。
押し入れ用断熱シートもお布団の湿気をとり、カビの繁殖を抑えるのに効果的です。
シート内のクッションに貼られた給水紙がお布団の湿気を吸い取ってくれるからです。
敷布団の下にすのこを敷いたり、すのこベッドを利用したりすることでお布団の風通しがよくなりカビの繁殖を防止できます。
お布団に利用するすのこは主に桐、ひのき、杉、パイン材にいずれかの木材が使われています。
カビ防止におすすめなのは桐のすのこです。
湿気に強く熱が伝わりにくい木材であるため、夏は涼しく、冬は温かく過ごせます。
しかも、桐は軽い木材であるため、畳やフローリングにお布団を敷いて寝る場合持ち運びにも便利です。
いくらすのこが通気性が高くて湿気がたまりにくいからといって、布団干しやシーツの交換などのお手入れを怠るとカビが生えてしまいます。
敷きっぱなしの状態もカビが生える原因となります。
すのこを使ってもお布団のお手入れはこまめにするようにしましょう。
お布団と一緒にすのこも定期的に陰干しを行うようにしてください。
すのこにカビが生えたときは、アルコール除菌スプレーをカビの生えた部分にたっぷりスプレーしてふき取るとよいでしょう。
敷布団の下に市販の除湿マットを敷くのもカビ防止の効果があります。
吸湿性の高い繊維や素材で作られているため、お布団の底にたまった湿気をしっかり吸収してくれます。
ただし、除湿マットにたまった湿気をそのままにしておくと除湿マットとお布団にもカビが生えることに。
週に1度はお布団と一緒に干すようにしましょう。
ベッドで寝ている方はマットレスのうえに敷く除湿パッドもおすすめです。
湿気を取り除くだけでなく、汗やアカ、フケでマットレスを汚す心配もありません。
除湿パットのなかには接触冷感生地が採用されているものもあります。
ひんやりした寝心地で発汗そのものを抑えてくれます。
寝汗を大量にかく夏の時期に使ってみるとよいでしょう。
寝心地や寒い季節のお布団の底冷えが気になる方はコルクマットがおすすめです。
除湿シートと比べて吸湿性は少し劣りますが、コルクは防水性が高く水周りに強い素材であることからカビが生えにくいといった特徴があります。
ただし、万年床や湿度の高い部屋で使うとカビが生える原因となります。
フローリングに適した素材であるため、畳のうえに敷くとかえってカビが増えてしまうことも。
畳の原料に使われるワラやイグサは吸湿性が高く、畳の表面にはカビのエサが豊富に含まれています。
コルクマットで畳を密閉してしまうと風通しが悪くなり、カビの増殖を促してしまうからです。
樹脂でラミネートされた防水シーツだと汗がお布団が吸収されないため、湿気がたまる心配はありません。
お布団の繊維の奥にアカやフケが侵入しない仕組みとなっているため、お布団の汚れが気になる方におすすめです。
ただし、安い防水シーツだとごわごわしたり、ムレを感じたりして寝心地があまりよくないものもあります。
その点は注意しましょう。
お布団のなかには除湿効果の優れたものもあります。
「そろそろお布団の買い替えの時期かも?」と検討している方は、除湿効果の高いお布団を購入してみてはいかがでしょうか。
湿度を調整して、吸収した汗がすぐに乾く「アプロディーテ 日葵(HIMARI)」がおすすめです。
抗菌効果もあるためカビの繁殖そのものを防ぐ効果もあります。
軽くて持ち運びがしやすいため、毎日のお布団の上げ下ろしも負担になりません。
お布団にカビが生えるとじめじめした感触やイヤな臭いで寝心地が悪くなるだけはありません。
アレルギー、肺炎やガンなどの命を脅かす重大な病気にかかってしまいます。
重曹や漂白剤を使うことでご家庭でもお布団のカビや汚れは落とせます。
しかし、カビそのもの繁殖を防止するには布団干し、部屋の換気、シーツの交換といった日々のお手入れが大切です。
同時に除湿効果のある布団グッズを使えば万全なカビ対策が行えることでしょう。
お布団のカビにお悩みの方は早速試してみて、毎日の眠りを快適なものにしてみてはいかがでしょうか。
記事監修:お布団工房四代目 中條裕介
中條 裕介
お布団工房 四代目
睡眠環境・寝具指導士
上級睡眠健康指導士
趣味:サーフィン、キャンプ、バスケ観戦
みなさんに『充実した毎日』を提供するために
"いい眠り"をもたらす寝具の開発・睡眠知識の啓蒙と
"お気に入りの寝室"つくりのお手伝い、に尽力しています。
二児の父親。
敷布団の選び方で睡眠の質が変わる!重視すべき機能とは?
少しでも睡眠の質を上げようと考える人が増えたこともあって、各社からさまざまな敷布団が販売されています。
しかし、コマーシャルなどのイメージやネットの口コミに影響されて、カラダに合わない寝具を選んでしまうと、快眠どころか不眠を招いてしまうことがあるのです。
今使っている寝具の寝心地が悪いとか、寝起きにカラダが痛くなるという方は、寝具環境が悪化している可能性があります。
いずれ寝具を買い替えようという方も、本記事を参考にして、上質の睡眠に近づく敷布団の選び方をマスターしてください。
Styling02 ナチュラルファブリック×シャビーシックスタイル
メイドインジャパンのファブリックがフレンチなシャビーシック (Shabby chic) スタイルに変身。
詳しくはこちらお布団のカビがガンの原因!お布団のカビの取り方と防止方法
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布団を干す時の注意点!間違った常識で寝具の機能が低下?
「こまめに布団を干すことで湿気を飛ばし、ダニ退治も徹底しているにもかかわらず、寝具の状態が改善しない・・・。」
このようなお悩みを抱えている方は、布団を干す方法や日常のケアを見直してみてください。
昔から当たり前のように行われている行為が、逆に、生地などにダメージを与えて寝具の機能低下を招いているケースも多いのです。
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布団たたきは逆効果!?お布団のほこりやダニを除去する方法
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布団たたきでお布団を叩いてもほこりやダニはとれません。
むしろハウスダストやアレルギーを悪化させる原因になりかねないのです。
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睡眠の質はこれで改善!睡眠の悩みを解消する厳選5つの方法
睡眠の質 が良いとはどいう言ったものでしょうか?
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熟睡できなくて、夜中に目覚めてしまう・・・。あなたは今、睡眠について悩んでいませんか?
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